生涯
大統合自然史 第6回 物質から生命、そして人類へ
鎌田 進(高エネルギー加速器研究機構名誉教授)
「空間」と「時間」という根本概念について人類がいかに捉えてきたのかを物理学の視点から考える3回シリーズ。2回目は電磁気学の発展から相対性理論までをたどる。ニュートンの引力が、どのように真空中を伝わるかはすぐには明らかにされなかった。ファラデーは「場」という概念を導入し、マックスウェルはそれを発展。ニュートンは相対性理論により、別々に考えられてきた「空間」と「時間」を統一的に説明することに成功した。