2021/09/21 14:05更新

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講師
  奈良 由美子
   (放送大学教授)
  稲村 哲也
   (放送大学特任教授)
放送日時

今回の授業内容

自然災害は、その被災者に大きな苦難と悲哀をもたらす。しかし同時に、旧来の生活インフラや社会基盤が破壊されることにより、新しい人間と社会を作り出す契機にもなりうる。この回では、1991年に起きた西ルソン・ピナトゥボ山の大噴火の被災者であった先住民族アエタの生活の激変と創造的復興の歩みを振り返りながら、アエタ社会のレジリエンスの由来を考える。また、いずれ近い将来に再び日本を襲うであろう地震・津波災害からの復興への備えを、アエタの経験から学ぶ。【キーワード】ピナトゥボ火山、アエタ、創造的復興、人類史の追体験、先住民の自覚・誕生、自助・共助・公助+外助


講義概要

レジリエンスとは、一般に、環境の急激な変動や逆境の状況に対し、柔軟な対応・適応によって安定性を維持、または取り戻す能力とされている。近年では、災害からの復興の力としての社会のレジリエンスに注目が集まっている。災害に限らず、現代社会が直面するさまざまな課題や危機にどのように向き合っていくべきかを考えるために、レジリエンスは重要な概念である。しかしながら、その概念は多様、かつあいまいである。たとえば、長期的には、危機を経ることによる変化の視点も重要であろう。この科目では、レジリエンスの概念を多角的・超領域的な視点で捉えなおすため、人類史的時間軸をたどり、また、遺伝子レベルからヒト、社会、地球レベルまでを視野にいれたレジリエンスの諸相を検討する。

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