授業
海からみた産業と日本第3回
原田 順子(放送大学教授)
この講義は、アジアの農村を対象として、(1)人口と農業、(2)むら共同体の機能、(3)市場を形成する商人(財市場)、そして(4)農村金融市場の4つの柱で構成される。「人口と農業」以外では、初めの講義で議論の枠組みを説明して、そのあとで「開発の現場」を念頭に置いた講義がなされる。アジアは多様であり、すべての地域に妥当する結論の提示はできない。ひとつの地域でえられた知識を普遍化することは、危険性をはらむものである。そこで、時間の許す限り、いくつかの地域を比較した議論をする。