2021/09/21 14:05更新

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講師
  星 薫
   (放送大学客員准教授)
放送日時

今回の授業内容

成人期のパーソナリティ研究は、人が成人期以降、ありのままの自分を受け入れ易く、自分の否定的感情をうまく調整できるようになっていくと示唆している。人格の5因子モデルからも、30歳以降、人格が安定性を保つという、特性論の基本的な仮説が支持されている。中年期を通して、人格は心理社会的成熟を増す方向に、変化していく。個人差が大きいとはいえ、高齢者は感情的に不安定でなくなっていき、他者と上手くやっていけるようになり、自分の行動に対する責任感を受け入れるようになっていく。中年期危機説では成人中期に、個人が人格、幸福感および人生目標の急激な変更を経験すると言う。しかし、様々な実証研究は、成人の安定性を示唆しており、この説を支持しない。【キーワード】5因子モデル、コントロールモデル、自我心理学


講義概要

成人期という、人生で一番長い期間に生じる、生物学的、社会的、および心理学的変化について考える。成人期と老年期の人間が経験する、生物学的、社会的、および心理学的変化や不変化について、様々な視点から眺めてみたい。老年期には我々は、身体的な否定的変化を様々に蒙る。しかしそれは、我々が、青年期を過ぎたら、ひたすら衰退していくだけの存在であるということを意味しない。若い時とは質的に異なった、別の意味や価値を持った存在になるということである。また、最後に特定の人物を長い年月に亘って追跡的に調べ、彼らが老年期に至ってどのようであるかについてのデータも紹介する。

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