授業
地域・在宅看護論第7回
梶井 文子(東京慈恵会医科大学 教授)
ジェンダーと家族
家族は、様々な時代・社会において、リスクを減じ人々の生存を助ける機能を果たしてきた。しかし、現代の日本では家族のあり方が大きく変動し、新たにこの変動と将来の予測をふまえて、人々は社会の諸課題に立ち向かわなければならない。そこで、本科目はまず現代社会とリスク、およびそれらと家族との関係について基礎的知識と理論的視座を講じる。そのうえで、家族の諸側面(労働と社会保障、ジェンダー、結婚、単身世帯化、セクシュアリティと生殖、子育て、高齢化、家族の多様化、社会的排除など)に関して、豊富なデータをもとに変動と諸課題を論じる。