授業
ライフステージと社会保障第8回
丸谷 浩介(九州大学大学院教授)
食品に意図的に使用する物質
食の安全性への関心が高まっている。農薬、環境汚染物質、食品添加物、化学工業で使われる物質などの化学的病因による健康障害、牛海綿状脳症、古典的な食中毒、抗生物質耐性菌の発生などの生物学的病因、さらには各種健康食品など新しい食品が持つ安全性の問題、温暖化や紛争による食料自給率の問題などがあげられる。これらのリスクを評価し法律として政策を定める手続きや国際的なルールの確立など社会的にもさまざまな問題が山積しており、これらの食に関する安全性に関する問題を系統的に講義する。