授業
新興アジアの政治と経済第8回
高木 佑輔(政策研究大学院大学准教授)
雇用平等と労働者の人権
本講義は、雇用社会の特徴を理解し、労働法の基本的知識を習得することを目的とする。わが国の雇用慣行の特徴は、長期雇用を重視し、会社が人材育成の機能を果たしているところにあった。しかし、グローバル化、人工知能やAIなどの技術の進展、少子高齢化、非正規雇用の増加といった諸要因により、雇用社会は時代の変化に直面している。このような時代に、法はどのような役割を担うべきか。そうした問題意識の下で、本講義は、労働法の歴史と世界的な動向をふまえながら、雇用社会と法をめぐる諸問題について検討する。