授業
新興アジアの政治と経済第7回
高木 佑輔(政策研究大学院大学准教授)
中国の産業政策と産業集積政策の融合
「新型コロナウイルス」の世界的拡大による経済への打撃や世界において「第4次産業革命」ともいわれる歴史的な変革が起きつつある。アジアもその変化の渦中にあり、「国連のSDGs(持続的な開発目標)2030」を考慮した産業構造の転換を迫られている。本科目は、アジアの産業を次の3点から理解する。第1に、経済における国内総生産 (GDP)の考え方や国民経済循環を明らかにし、企業活動の産業連関の考え方を説明する。第2に、アジア主要国の自動車産業、情報通信技術産業、そして農業・食品産業のクラスター政策等の成長戦略を紹介する。第3に、グローバル化とは異なるアジアにおける地域統合に向けた現状と課題を説明する。本科目は、企業の方のみならず貿易・投資に関心を持つ人、またアジア、そして世界を舞台に飛躍を期待される方の履修が望まれる。