
授業
民法第1回
武川 幸嗣(慶應義塾大学教授)
住まいと健康
近代以降、私たちの生活環境は激変しました。衣食住は劇的に楽になり地球規模で人口が急増しました。しかし近代がもたらした便利さや快適さの裏側にエネルギー問題や気候変動といった深刻な問題を抱えるようになりました。そんな現実の中でこれからの住まいと建築はどうあるべきなのでしょう。近代以前の生活に戻ることはできません。反対に技術を過信して急進的に住まいや建築の未来の姿を追い求めるだけも大きな危険が伴います。近代の可能性と危険性を同時に見つめていた近代建築家の思想を読み取り、それをヒントにしながらこれからの住まいと建築を考えてゆきます。