2021/11/24 11:45更新

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文学・芸術・武道にみる日本文化第11回

講師
  魚住 孝至
   (放送大学教授)
放送日時
【日曜日 23:15~24:00】
  12/10(金) 14:15  BS231
  12/12(日) 23:15  BS232

今回の授業内容

1868年の明治維新以降、新政府は西欧を範とした近代化を進めて伝統文化を否定した。明治22年に憲法が制定され、近代日本の社会が確立するが、伝統文化も文学・芸術・武道として再編成された。大正時代に入ると、西洋的な教養から伝統文化を捉え直す論や民芸などの運動も生じた。【キーワード】廃仏毀釈、伝統の再編成、正岡子規、岡倉天心、嘉納治五郎、柔道、和辻哲郎、民芸


講義概要

文学・芸術・武道を中心として、原始から現代まで続く日本文化の独自性と今日的な意味を考えてみたい。日本列島の自然の中で縄文時代から狩猟・漁撈・採集生活が長く続く内に、自然に神的なものを見て崇拝し、祖霊を尊重する精神が培われ、それは稲作文化が伝わって国家が形成されても底流に流れている。古代に大陸から漢字、仏教、律令制度などを取り入れるが日本的に変容させ、日本古来の神話や歌の古典も成立した。平安期に漢字の崩し字を基にして仮名が作られ、仮名を使った王朝文学が開花した。中世には貴族と武士の文化が融合する中で、能楽や茶の湯などが展開した。近世には武芸の道や庶民が楽しむ俳諧、浄瑠璃、歌舞伎、浮世絵なども生まれた。明治維新、戦後と、伝統文化は2度否定されたが、再編成されて今日に至る。縄文にまで遡って日本文化を見直して、近代文明を超える新たな可能性を探ってみたい。

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