授業
世界文学の古典を読む第6回
大木 康(元東京大学教授)
古代④ 歌と物語の世界
たがいに異なる価値観がぶつかり合う、混迷の現代を生きるわれわれにとって、一つの大きな示唆を与えてくれるものとして、日本人がこれまで築き上げてきたさまざまな思想がある。本科目においては、古代から近代に至る日本の思想の歴史の上で、とりわけ重要であると思われる思想や著作を取り上げて解説する。その際、原典を丁寧に読解しながら、そこにはどのような人間や世界に対する見方や考え方が含まれているのかを明らかにする。そして、それを通じて、そのような見方や考え方が現代のわれわれにどのような示唆を与えるのかもあわせて検討する。