授業
日本の近世第13回
木村 直樹(長崎大学 教授)
美学は美・芸術・感性(美的なもの)を主たる考察対象とする学問である。まず、西洋における美学という学問の成立とその後の展開を明らかにし、その上で、芸術という観念の成立と変貌、美と快の関係、美的なもの、創作、解釈、批評などの主題を論じる。西洋の美術史は人間像を中心とする。まず西洋美術の大半を占めるキリスト教美術の成り立ちや展開を聖母や幻視といった主題を中心に概観し、さらに死、性、食、自然といったテーマがいかに造形と結びついたかを、ときに東洋の事例と比較しながら多くの作品によって考える。