授業
正多面体と素数第13回
橋本 義武(東京都市大学教授)
1変数の実関数の微分・積分を学んだ次のステップとして、多変数の実関数の微分・積分および複素関数について学習します。多変数の実関数としては主として2変数関数を扱い、その可視化、連続性、微分と計算、多項式近似、極値問題、積分、面積・体積の求め方などを講義します。次にその発展として複素関数の微分・積分を扱います。実変数を複素変数に変えるだけですが、複素関数は実関数にない多くの不思議な性質をもっています。それらの性質を調べるとともに、応用として留数の原理にもとづく実関数の定積分の計算方法を紹介します。講義は1変数の実関数の微分・積分を復習しつつ進め、例題、応用例、計算方法、歴史的な背景などを交えて分かり易く解説します。