授業
新興アジアの政治と経済第11回
高木 佑輔(政策研究大学院大学准教授)
産業界の取り組み(2)水素社会と炭素隔離
温暖化に代表される地球環境問題は人類ならびに地球全体の問題である。これまで、温暖化の原因研究や将来の影響予測等とともに、緩和策・適応策に関する研究や議論がIPCCやCOPの場で長く行われてきた。そして、2015年COP21「パリ協定」が締結され、ようやく途上国、先進国が一丸となって、温度上昇の目標設定、緩和量の各国目標設定、資金提供、これらに対する観測、報告、評価などに向けて初めての一貫した方針が出された。本講座では、これまでの地球温暖化問題の研究の歴史とともに研究成果を整理した後、政府、企業、研究機関、市民それぞれの現在の取り組み内容を俯瞰し、この問題解決のために人類が取り得る行動とその可能性について考える。