授業
貧困の諸相第13回
駒村 康平(慶應義塾大学教授)
ソーシャルサポート・社会とのつながり
健康になるためには、食事、運動をはじめとした生活習慣を整え、良いとされる生活を送ることが重要と考えられてきた。しかし、わかっていてもできないこと、そもそも何が良いのかわからないこと、一見同じような生活を送っていても健康の人もいればそうでない人もいることがある。こうしたことを左右する根源の一つには「健康への力」がある。近年では少しずつ研究が広がってきており、様々な角度から健康への力に着眼されてきている。本講義では、基本的な健康の定義の見直しに始まり、個人が持つ力、関係性の中に見出される力、疾患や医療システムとうまく付き合っていくことで培われる力など、様々な側面から健康への力を整理し、わかりやすく解説をしていく。