授業
貧困の諸相第13回
駒村 康平(慶應義塾大学教授)
多くの病気は身体の機能が正常範囲をはずれて亢進または低下した状態が関連している。その治療の一つとして使用される薬物の多くは、生体の機能分子に結合することで作用をあらわし、身体の機能を正常に近づけるように働く。しかしながら、場合によっては身体に有害な作用をもたらすこともある。この講義では、臨床で用いられている代表的な薬の作用メカニズム、副作用(有害反応)、使用上の注意点を学んでいく。特に各論においては、臨床に携わる医師が薬物治療の経験をもとに講義を行うことを特徴としている。さらに、薬が医療の中でどのような役割を担っているか、薬が有効かつ安全に使われるために、 医師・看護師・薬剤師などがどのように協力していくべきかを理解する。この授業は、看護師学校養成所2年課程 (通信制) に対応可能な科目としても作成されている。