授業
貧困の諸相第13回
駒村 康平(慶應義塾大学教授)
快眠への対処(1)
睡眠と覚醒によるリズムは生命現象の基盤にあり、睡眠は栄養や運動と並んで、健康を支える重要な要素である。したがって、睡眠は健康の維持増進に関わるライフスタイルの改善に必須であるばかりでなく、労働環境の改善、疾病予防や事故防止にとっても重要であると考えられる。新しい学問体系として、2002年に睡眠学は日本学術会議から提唱され、認知されつつある。本科目では、健康に関わる睡眠について、眠りのメカニズム等に関わる科学的アプローチ、睡眠に関連した疾病等の医学的アプローチ、睡眠障害の社会に及ぼす課題等の社会学的アプローチにより構成されている。