授業
社会統計学入門第12回
田辺 俊介(早稲田大学教授)
現代の経済社会の変化について考える科目です。人間の経済社会には、生産者の社会と、消費者の社会の二面性が存在します。生産者の社会では、ホモ・ファベル(作る人)が真面目で勤勉さをみせ、労働に励み製品を作り出すことに邁進しています。他方消費者の社会では、余暇や快楽をモットーとして、消費するホモ・ルーデンス(遊ぶ人)を生み出しています。さらに、生産者と消費者は相互に有機的に結びつく社会を形成してきています。この科目では、これらの社会が近代から現代にかけて、どのような変化を見せるのかについて、考えていきます。