
授業
哲学・思想を今考える-歴史の中で-第4回
魚住 孝至(放送大学特任教授)
「古典と近代」という巨視的な視点を導入することで、日本文学の全体像を提示し、文学ジャンルや時代性、東西文学との交流や相互影響などを、トータルに把握することに力点を置く。このことによって、日本文学の生成と展開性を同時に把握する視点を持つことが、可能となる。日本文学の場合、いつの時代にも「古典と近代」が融合して、文学の創造が継続的に行われてきた。この点に着目することは、日本文学のみならず日本文化の本質への洞察を養うことにもなる。