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授業
入門微分積分第7回
石崎 克也(放送大学教授)
植生と動物との関係
生物のそれぞれの個体を取り巻く全てのもの、すなわち環境は、生物の生息のありようを大きく左右する。環境の構成要素として、非生物的な条件がもっぱら認識されるが、周囲にいる他の生物もまた、環境の構成要素である。というのは、生物はほとんどの場合単独では生きておらず、同種あるいは他種の生物と密接な関係を保ちながら生きているからである。本講では、生物の生息に影響を及ぼす環境条件について、生物的条件や景観に関わる条件なども含めて説明する。さらに、長期的な視点に立った場合に、環境が進化や種分化にどのように関わり得るのか、その概要を紹介する。