授業
色を探究する第8回
二河 成男(放送大学教授)
見せる色・見せない色2―花と色―
人は、視覚的生き物とも言われている。視覚要素の代表の一つとして「色」がある。私たちは、色を通して、様々な表現をし、また、さまざまな影響を受けている。ヒトの言葉には、感情や状態を表す色を用いた言葉も少なくない。たとえば、「腹黒い」「赤っ恥」「黄色い声」など、その代表的に使われているものである。本科目では、「色」というものに、文化的・物理的・生物的・精神的・芸術的・心理的視点など多角度からアプローチし、色の持つ意味を解き明かしていき、最終的に、私たちが住み心地・生き心地をよくする色の活用に結び付けていきたい。