授業
家族政策研究第12回
下夷 美幸(放送大学教授)
本講義は社会福祉の研究を志す人のためのものである。現代社会は大きく変動していて、我々の生活は不安定になる可能性を常にはらんでいる。社会福祉の制度政策、実践は生活の安定のために欠くことのできないものになっている。研究者がどのようなスタンスで、何を研究するか、問われている。社会福祉の研究は歴史、国際比較、実態調査、実践研究など多岐にわたる。また、分野も子どもや女性、障害のある人々、高齢期にある人々、低所得や社会的に疎外されている人々など、バリエーションに富む。すべてを網羅することはできないが、基本的な研究視点と方法を紹介しながら、社会福祉研究の今と明日を見つめたい。