授業
教育老年学第11回
堀 薫夫(大阪教育大学名誉教授)
女学生の文化と教養
現代社会においては、日常生活や行動を規制してきたさまざまな制度が後退し、個人の選択や判断が前面化するという社会の液状化と個人化が進行しつつある。そのなかで、生きかたのスタイルや価値を改めて問い直し探索しようとする文化現象も現われている。本講義では、文化社会学・歴史社会学の視点から、家族、学校、メディア空間等のなかで維持・共有されてきた教育文化を対象として、その形成と変容の過程をたどりながら、現代日本における新たな教育文化の創造と可能性について考えていきたい。