
授業
環境と社会思想第2回
桑田 学(放送大学准教授)
ジョン・ロックにおける自然・労働・所有
現代の産業活動に伴う自然破壊や気候変動は、「人新世」と呼ばれる新たな地質時代の到来とも言われるほどに、地球に後戻り不可能な変化をもたらしている。なぜ人間の経済・産業活動は地球にそれほどのダメージを及ぼす力をもつにいたったのか。また人間による生態環境の破壊は歴史的にどのような形で論じられてきたのか。本講義では、科学/技術、植民地主義、産業革命、市場と社会、成長・開発、リスクと正義などの論点を軸に、主にヨーロッパの社会・経済思想の歴史を批判的に再考し、これを通じて現代の環境思想の論争点を考える。