授業
現代物理の展望第13回
金子 邦彦(東京大学 教授)
統一理論
20世紀前半に確立した量子力学と相対性理論は、古典物理学に基づく自然観を根本から変革した。本科目では、素粒子世界から宇宙の広がりに至る様々な階層で起きる物理現象が基本的な物理法則によって普遍的に記述される様子を解説し、現代の自然観へ誘う。現代物理学はまた、量子力学と統計力学の結びつきを経て新しい物質観を生み出した。その成果は産業技術と直結し、今日の電子技術、エネルギー技術の基盤となった。こうした点を包括的に扱い、特に先端的な内容については各研究分野の第一人者を分担協力講師として科目を構成する。