
生涯
惑星と生命の普遍性と多様性を探る ~第1回「宇宙史における惑星系と生命の普遍性」~
須藤 靖(東京大学教授)
啓蒙思想家として知られ、日本の教育の発展に大きな足跡を残した福澤諭吉は、科学を重視していた。なかでも重きを追いていたのが物理学だ。晩年の慶應義塾での講演「人生の楽事」では、若いころに物理学に興味をもち専門家を志したが、時代の趨勢によりかなわなかったことを率直に語っている。番組では残された資料をたどりながら、福澤が物理学にひきつけられたのはなぜか、物理学は彼にどのような影響を与えたのかを探っていく。