生涯
生きるための情動と感情と行動~生理人類学の視点から考える~
安河内 朗(元福岡学習センター所長)
病気や怪我は私たちの生活につきものであり、したがって人類の歴史は医療の発展、そして薬の発明・発見の歴史でもある。ところが実は、医学・薬学の観点から見ると、医療と薬が急速に発展したのはわずか100年余りの歴史である。医薬の急激な発達は、多くの先人たちの努力や苦労の積み重ねのうえに成り立っている。この講演では、新しい薬の発見・合成に関する歴史を伝え、さらに、新規薬剤開発の重要さについても考える。