
生涯
考古・歴史・文化の今昔~蘇る「兼高かおる世界の旅」と共に~メキシコ編① 永遠の石の群れ
稲村 哲也(放送大学名誉教授)
1959年から約30年続いた「兼高かおる世界の旅」は150あまりの国や地域を訪れ、日本の視聴者に世界の遺跡や自然、文化を伝えた。映像のなかには今では失われてしまったり撮影ができないなど貴重なものが多い。このシリーズではメキシコの古代文明を訪ねた映像を現代の視点から解説する。シリーズ最終回ではスペインによる征服以後先住民たちがたどった悲しみと抵抗の歴史と、それらが重層的に息づく現代の文化を紹介する。