授業
教育の行政・政治・経営第13回
島田 桂吾(静岡大学 准教授)
子どもが大人になるとはどういうことなのか、社会教育の観点から、日本の文化と教育を歴史的に考察することを目的とする。明治期以降の日本では、学校教育の整備と拡充に力点がおかれ、地域における社会教育はそれを補足する存在として捉えられてきた。しかし、学校教育の普及は画一化、序列化の問題をもたらし、子ども、若者が生きていく力そのものが問われている。ここでは、社会の中で子ども、若者が大人になることの意味を歴史的に理解するために、若者から青年への変化、少年、少女像の登場、児童の生活と文化への注目、勤労青年の社会教育について具体的事例を取り上げながら講義を進めたい。