授業
大学マネジメント論第8回
戸村 理(東北大学准教授)
Ⅲ-4.中部・南イタリアの有機農業と「テリトリオ」
ユヴァル・ハラリは、21世紀の半ばには、情報通信技術と遺伝子工学、そしてビッグ・データ分析の発達によって、情報や富がごく少数の「超富裕層」に集積し、彼らとその他の「無用者階層」の間に深刻な格差社会が実現する可能性があると指摘した。このような将来予測があるなかで、我々はどのような対応をすべきであろうか。本講義では、そのヒントを有機農業に求め、国際比較をつうじて、有機農業に関わる人々の営為から現代を生き抜くための智慧を学びとりたい。