授業
行政学講説第13回
金井 利之(東京大学大学院教授)
アメリカと日本①:対日イメージ
「私はアメリカにおいてアメリカ以上のものを見た」。1831年春、仏貴族出身の判事修習生トクヴィル(当時25歳)は建国から約半世紀が過ぎたアメリカを視察し、アメリカ研究の古典的名著『アメリカのデモクラシー』の中にこう書き記しました。この言葉の意味するところは何か。アメリカはどこまで普遍性を有する存在なのか。アメリカの世界史的意味とは何か。本講義ではこうした点について、アメリカでの現地調査や時事的動向を踏まえながら考察します。