
授業
原初から/への思索第1回
秋富 克哉(京都工芸繊維大学教授)
博物館資料保存論について
博物館は、文化の集積庫であり、博物館に収蔵される博物館資料は、人類共通の財産といえる。それらの博物館資料は、現代を生きる人びとがより健全で豊かな社会を構築するための重要な資源であり、教材である。そして、次世代の人びとが現在と同様に博物館資料を活用できるよう、しっかりと保存し、継承していくための環境を整えなければならない。博物館資料保存論では、こうした博物館資料の保存・活用・継承のプロセスについて、さまざまな博物館における資料保存の活動事例を通して、その理念を理解し、必要な知識や技術について学ぶ。