授業
正多面体と素数第13回
橋本 義武(東京都市大学教授)
社会性とコミュニケーション
生物に共通に見られる特徴の一つに環境への応答がある。これは、刺激の受容、その伝達、刺激に対する適切な応答の選択、実際の応答といった複数の段階を経るものである。動物であれば、受容は感覚器で行われ、その情報は神経系などを介して脳などの中枢神経系に伝達され、適切な情報処理が行われ、最終的に行動、生理的な変化、ホルモンの分泌などの応答となって現れる。異物に対する免疫応答も免疫系への刺激と応答と見ることもできる。また、植物や他の生物でも、刺激の受容と応答の仕組みを備えている。このような感覚と応答について、分子、細胞、組織、器官、個体、集団のレベルで解説する。