授業
自然言語処理第12回
黒橋 禎夫(国立情報学研究所長)
メディアを歴史的にとらえる
2020年代、社会のあらゆる出来事はメディアに媒介されて生じ、世界のすべての国や地域はメディアを介して相互依存するようになった。コミュニケーションの「媒(なかだち)」としてのものやシステムであるメディアのあり方が、私たち自身や世界のあり方を大きく規定するようになった。そうしたなかで、私たちはメディアについての新たな思想・理論を必要としている。この講義では、メディアを時間と空間という二軸のなかに位置づけ、新しいメディア論の相貌を描き出していく。