平安時代後期、俊寛、藤原成経、平康頼の3名が薩摩硫黄島へ配流された話は、『平家物語』によって、よく知られています。 近年、彼らが帰洛を祈願するために紀伊国の熊野三山を硫黄島の中に勧請した場所が発見されました。 この講義では、彼らが島内でたどった熊野参詣の足どりを明らかにしつつ、歴史的実在が物語化されていく過程を解きほぐし、硫黄島の熊野信仰の様態が全国の熊野信仰のそれと文化的に通底している現象を明らかにしていきます。
インターネットラジオで放送大学のラジオ番組が聴けます。
放送授業等のインターネット配信を視聴できます。
オンライン授業のご案内と受講確認のためのサイトです。
全国の講演会情報を確認できます。
面接授業のページに移動できます。