授業
家族政策研究第12回
下夷 美幸(放送大学教授)
当事者参加型リサーチ
健康や保健医療に関する研究には、基盤となるアプローチがあるのと同時に、多様な研究方法が存在する。調査研究について大別すれば、量的研究や質的研究があり、またそれらを組み合わせた方法論的トライアンギュレーションも存在する。また、たとえば量的研究においても、介入的研究や質問紙による調査、ウェブ調査なども存在する。本科目では、研究遂行のためのガイドとなるべく、健康や保健医療の研究のアプローチの基礎について概略を紹介し、一部の方法については具体的に言及する。保健・医療・看護・健康に関連する学生をコアターゲットとして考えているものの、福祉、生活、心理、教育、社会など、幅広い領域の学生も受講できるよう、また内容的にも各自の研究に十分役立つよう、工夫してある。