授業
カリキュラムの理論と実践第12回
根津 朋実(早稲田大学教授)
学校における道徳教育について、学習指導要領では、「『特別の教科である道徳』を要として学校の教育活動全体を通じて行う」と示されている。そのため、道徳教育の理念と実践について検討するには、教育課程全体を道徳教育の視点で捉えるカリキュラム論と「特別の教科である道徳(道徳科)」の授業理論という二つのアプローチが求められる。本科目では、道徳教育のカリキュラム開発と道徳科の学習指導をめぐる様々な議論や論争に注目しながら、哲学的・心理学的・歴史的・比較文化的な視点で学校における道徳教育の在り方を考え、多様な実践の可能性を検討する。