授業
日本史史料を読む第2回
田島 公(東京大学名誉教授)
日本文化の基層ー日本の風土、縄文と弥生、「内と外と」いう視点(縄文・弥生・古墳時代)
原始から現代までの日本文化と思想の展開の概要を捉えてみたい。日本思想は、仏教や儒教を、近代からは西洋思想を取り入れてきたが、それぞれの受容の仕方が独特であり、日本化していった様相が見られる。文学・芸術・武道などの具体的な文化が形成される際にも、それらの思想や概念が重要な働きをしている。日本の風土的・歴史的条件を考えた上で、それぞれの時代の新しい文化や思想を担った代表的人物や作品に焦点を当てて、日本の文化と思想の流れから捉えるとともに、今日的な意味を考え直してみたい。