
生涯
手本をはなれて ~”想画”を生んだ奥出雲の地から~
佐々 有生(前島根学習センター所長)
四季の変化によって湖底の堆積物に現れるしま模様、年縞(ねんこう)。年縞に含まれている花粉や微生物の化石を分析することで、1年ごとの自然環境の変化を正確に知ることができる。ふじのくに地球環境史ミュージアムの安田喜憲館長は、年縞の研究を通して、自然環境の変化と文明の盛衰の関わりを明らかにし、自然と人間の関わりについて考える「地球環境史」を提唱している。地球環境史を通して、これからの文明のあり方を探る。